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巨大地震リスト-1 | 巨大地震リスト-2 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
近年における、日本で起きたM7以上の地震です。
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08:30 |
過去の大地震 | 恐ろしい長周期パルス | |||
(1) 産業技術研究所と北海道大学の教授らは、静岡県・御前崎周辺のボーリング調査の結果、東海・東南海・南海地震の震源域となる駿河・南海トラフ(浅い海溝)では、過去3500年の間に18回もの地震の痕跡を確認しました。 (2) 高知大の教授らは、大分県佐伯市の間越龍神池でのボーリング調査から約3500年分の堆積物を解析した結果、四国沖で繰り返し起きてきた南海地震は、平均で500年に1回の割合で巨大地震が発生していた可能性が大きい事を確認しました。 (3) 東北大の教授らは、97~05年に起こった約1万の地震記録を分析した結果、阪神大震災や、中越地震の震源が含まれる新潟県北部から、神戸市にかけての、幅 50~200キロ、地下10~20キロの深さにある、ひずみ集中帯(新潟-神戸構造帯)で、周囲に比べて 柔らかい岩盤が続いている事を確認しました。 | 2016年4月に発生した熊本地震で地表には30キロにわたって断層が出現。その断層に近い西原村役場にあった地震計が、国内の直下型地震で観測されたことのない特殊な揺れを捉えていたのです。それが長周期パルス。 これまで直下型地震では、短い周期の揺れによる被害が相次いでいました。1995年の阪神・淡路大震災では被害が集中したのは木造などの低い住宅で、神戸市内で観測された揺れは周期が1秒から2秒程度です。 揺れの周期によって被害を受ける建物は異なり、ガタガタとした小刻みな短い周期の揺れの場合、超高層ビルは揺れを吸収。大きく揺れて被害を受けるのは低い建物です。一方、長周期パルスは周期が3秒の長い揺れ。超高層ビルは一撃で大きく揺れます。 震度7を記録した西原村の揺れのデータから、地震発生の10秒後、1発の大きな揺れが襲っていたことが分かったのです。揺れが1往復するのにかかる時間=周期は、およそ3秒。脈打つような揺れが長周期パルスです。最新の研究から、この長周期パルスに恐ろしい破壊力が秘められていることがわかってきたのです。 | |||
08:30 |
熊本地震の教訓 | 怖い海底地滑り | ||||
2016年4月に起きた熊本地震で注目を集めたのは、被害が多かったのは、秋津川付近の地盤が悪いと思われていた場所ではなく、秋津川と国道28号線に挟まれた地域に多い事がわかりました。 益城町では、同エリア内で数百メートル離れただけで、家が倒壊したところとそうでないところの二極化が生じ、住宅の被害状況が全く異なるという事態が発生したのです。 地震の後で調査を行った防災科学技術研究所の研究グループによると、この帯はかつて明治時代には、旧河道(きゅうかどう)だった可能性があると調査報告されています。 旧河道とは、過去に川があり水が流れた跡地のことです。 旧版地形図および治 水地形分類図により、被災地点の多くは近年宅地化した地 盤、特に、湿田を埋め立て造成した地盤であることがわかります。 地盤が柔らかいから危険、地盤が固いから安全、と画一的に判断しないほうがよいのです。 問題は「表層地盤」です。地震の波は堅い岩盤から表層の柔らかい地盤に伝わったときに増幅され、震度が大きくなります。このため表層地盤が何で構成されているかで、地震が住宅に与える影響が一変するのです。 | 2017年9月、徳島大などの研究グループは、徳島県南部で多数の死者を出した1512年の「永正津波」は、海底の地滑りが原因で局地的に起きた可能性が高い事をつきとめました。 永正津波の死者は約3700人とされていますが、ただ南海トラフ沿いのほかの地域では大津波の記録が見つかっていない事から、「謎の大津波」とされてきました。 研究グループは、古文書「震潮記」の記述などから、海岸から約500Mの家屋が流されている事から、津波による浸水の深さは2M以上と推定し、又、海底地形図から徳島県南部の宍喰地区の24Km沖に幅約6Km、高さ約400mの崖があることに注目し、海洋研究開発機構などと共同で、音波探査によって海底の地形を詳しく調べた結果、この巨大な崖は海底地滑りでできたとみられることが判明。 一般に大きな津波は、強い揺れを伴う地震とセットで起こると考えられがちだが、海底地滑りは小さな地震がきっかけでも発生する可能性があります。 2018年9月、スラウェシ島の地震はM7.5、震源の深さは約10Km、地震と津波の死者は2000人を超え、多数の行方不明者がいるとみられます。 東北大災害科学国際研究所は現地を調査した結果、この津波は、地震に伴う海底の地滑りが引き金だった可能性が高いことが明らかになりました。 海底の地滑りによる津波は日本でも確認されています。駿河湾を震源に静岡県焼津市や御前崎市で震度6弱を観測した2009年8月の地震に伴い、海底で地滑りが発生。高さ約1mの津波が到達したのです。 |